住民税や国民年金、国民健康保険。給料から天引きされない支払いは、一度滞るとどんどん重なっていきます。しかも督促を放っておくと、最終的には給料や預金が差し押さえられます。
ただ、そこに至る前にできることがあります。分割にしてもらう、支払いを待ってもらう、条件によっては免除してもらう。どれも申請すれば使える制度です。
この記事では、市役所に相談しても解決しなかった男性、差し押さえの通知が届いてからセントラルで借りた男性、年金の支払いのために借りた女性、3人の体験談を紹介します。そのうえで、借りて払う場合と、相談して待ってもらう場合、それぞれどんなときに向いているのかを整理します。
なお、この記事は金融庁、日本貸金業協会、株式会社日本信用情報機構(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、一般社団法人日本クレジット協会、一般社団法人全国銀行協会、株式会社セントラルの公表情報と、お金を借りる相談所に寄せられた口コミをもとに執筆しています。
本記事の監修者:南 圭介(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会所属)
※当コンテンツの内容はお金を借りる相談所に寄せられた口コミと取材による独自の見解です。審査通過を保証するものではないことを予めご了承ください。
市役所に相談しても、支払ってくれと言われるだけだった(島根県・30代男性)
最初に紹介するのは、失職して収入が減ったあとに住民税が払えなくなった方の体験談です。
30代・男性、島根県松江市。製造業の派遣社員として勤続4年、年収300万円台。金融事故の経験はなく、他社からの借入もありません。
「セントラルでキャッシングしたのは、失職をした後に派遣社員の仕事に就いた時期でした。年収が減ってしまったので、生活費が足りなくなったんです」
「特に苦しかったのは住民税でした。住民税は前年の収入をもとに計算されますが、今年は収入が減っているので、はっきり言って支払えません。市役所に相談しても、なんとか支払ってくれと言うばかりでした」
「色々と立て込んでいて急ぎだったのと、審査で落ちないところを口コミで探したところ、セントラルが柔軟に対応してくれると知って申し込みました」
「申し込みはインターネットで簡単にできて、審査自体は30分ほどで終わりました。中小の消費者金融でもこれだけできるのかと驚きましたね。借入額は最初ということもあって10万円にとどめ、返済はもう終わっています」
前年の収入で計算される住民税の落とし穴
この体験談が示しているのは、住民税の仕組みそのものが持つ問題です。
住民税は、前年の所得をもとに計算されます。つまり、収入が高かった年の翌年に失業や減収があると、現在の収入に見合わない金額を請求されることになります。
失職した直後、転職して年収が下がった直後、独立して収入が不安定になった直後。こうした時期に、前年の高い収入を前提とした納税通知書が届く。払えないのは当然です。
相談しても猶予が認められないことがある
もうひとつ、この体験談から分かることがあります。
窓口へ相談に行けば必ず猶予や分割が認められるわけではない、という点です。
徴収猶予には要件があります。財産に損失を受けた、事業を廃止した、本人や家族が病気になった、といった事情が必要です。単に収入が減ったというだけでは、要件に当てはまらないと判断されることがあります。
また、猶予の審査では現在の資産や収入も見られます。分割で支払える余力があると判断されれば、猶予ではなく分割納付を提案されるでしょう。
この方の場合、派遣社員としての収入があり、猶予の要件を満たさないと判断されたものと思われます。
とはいえ、相談しないよりは相談したほうがいいことに変わりはありません。分割に応じてもらえる可能性はありますし、何より差し押さえまでの猶予が生まれます。相談したうえで解決しなければ、次の手を考えるという順序になります。
督促を無視していたら給料の差し押さえ通知が来た(福井県・26歳男性)
最初は、市県民税と年金、健康保険の督促が同時に届いた男性の体験談です。
26歳・男性、福井県。会社員として勤続1年、年収260万円。賃貸アパートで一人暮らしをしています。
「市県民税や年金、健康保険の未払い分の督促が、合わせて20万円くらい同時に来てしまって困り果てました。そもそも払わなかった自分が悪いのですが、以前からきていた督促を無視していたせいで、給料を差し押さえると通知されて焦りました。やっと見つけた正社員の仕事なので、給料を差し押さえられるのはまずいんです」
「それでキャッシングでお金を借りて、ひとまず支払うことにしました。自分なりに調べて選んだのがセントラルです。決め手になったのは、職場への電話がないことでした。消費者金融からお金を借りると職場に知られたくありません。社会保険証を提出すれば職場への電話がないと分かったので、これなら大丈夫だろうと」
「申し込みはスマートフォンからで、30分くらいであっさり審査に通りました。申し込んですぐ女性のオペレーターさんから電話がかかってきて、どうやらその電話の最中に審査が行われていたようです。電話の終わりには審査通過と伝えられました。スピーディな対応に驚きましたが、なるべく早くお金が欲しかったので助かりました」
「限度枠は30万円で、とりあえず必要な10万円を借りました。返済はカードを使ってセブンイレブンのATMからしています。おかげで給料を差し押さえられることもなく、会社に金銭トラブルがあるとバレずに済みました。もちろん返済を延滞すれば職場バレする可能性があるので、きちんと返していきます」
大手で通らなかった方へ。独自の基準で柔軟に審査いたします。
【最短30分審査】来店不要、スマートフォンのみで手続きが完結します。
※原則在籍確認の電話なし。ただし、審査の過程で勤務先への在籍確認が必要な場合がありますが、事前連絡なしに実施されることはなく、必ず事前にお客様へ確認いたします。
差し押さえはどの段階で実行されるのか
督促を無視し続けるとどうなるのか。順を追うと、次のような流れになります。
まず納期限を過ぎると督促状が届きます。地方税の場合、納期限から20日以内に発送される決まりです。それでも払わなければ催告書が届き、さらに放置すると財産の調査が始まります。勤務先や預金口座、生命保険などが対象です。そして差し押さえ、という順番になります。
期間の目安は自治体によって差がありますが、督促状から数ヶ月で差し押さえに至るケースもあります。しかも裁判所の手続きは必要ありません。税金や社会保険料の滞納処分は、役所が単独で実行できるためです。ここが、通常の借金の取り立てと大きく違うところになります。
給与が差し押さえられる場合、全額が持っていかれるわけではありません。所得税や社会保険料を引いた金額から、生活に必要な分は残される決まりです。とはいえ、勤務先に差し押さえの通知が届くこと自体は避けられません。この方が焦ったのも、まさにそこでした。
年金が払えずアイフルに断られた(東京都・27歳女性)
2人目は、国民年金の支払いのために借りた女性です。
27歳・女性、東京都。フリーライターとして独立して1年目、年収330万円。他社からの借入や金融事故の経験はありません。
「初めてキャッシングを利用したのは、年金の支払いを滞らせてしまったときです。自営業を始めたばかりの頃で、手元に資金がまったくありませんでした」
「最初はアイフルで借りて払おうと安易に考えていたのですが、前年の年収が低かったことに加えて、フリーライターとして仕事を始めたばかりだったこともあり、審査に落とされてしまいました」
「途方に暮れて、貸してくれる会社を探すことにしました。そこで見つけたのがパーソナルクレジットセントラルです。意外と貸してくれるという口コミや体験談があったので、申し込んでみました」
「年金の支払期限も迫っていたので、すぐに借りたかったんです。ただアイフルに断られたことで、即日融資は半ば諦めていました。それが申し込んでみると1時間ほどで審査に通ったと連絡があって、その日のうちに口座に振り込まれていました。ホームページに即日融資と書いてあっても信じていなかったので、本当に驚きました」
「利用してよかったと思うのは、女性専用のマイレディスがあったことです。電話の対応が女性のオペレーターさんだったので、金利や返済方法など、分からないことを気軽に質問できました。ネットの書き込みを見ると、中小の消費者金融のなかには電話口で厳しい口調で根掘り葉掘り聞かれて不愉快だった、というものもあったので正直不安だったんです。でも丁寧に説明してくれたので安心できました」
「そのとき借りたのは5万円で、3回の返済で完済しました。限度枠は30万円です。アイフルに断られたことがトラウマになっていて、困ったときに貸してくれるのはここしかないと思っています」
借りる前に使える制度がある
この方のように収入が不安定な時期であれば、実は借りずに済む道もありました。
国民年金には、保険料の免除と納付猶予という制度があります。前年の所得が一定以下であれば、全額免除から4分の1免除まで、段階的に保険料が軽くなる仕組みです。50歳未満で本人と配偶者の所得が基準を下回っていれば納付猶予、学生であれば学生納付特例。いずれも申請すれば適用されます。
ここで大切なのは、免除や猶予が未納とはまったく違う扱いになるという点です。
未納のまま放置すると、年金を受け取るために必要な加入期間にカウントされません。それだけでなく、病気やけがで障害が残ったときの障害年金、亡くなったときの遺族年金も受け取れなくなる可能性があります。一方、免除や猶予の手続きをしておけば、これらの資格は守られます。全額免除であれば、将来受け取る年金額にも国庫負担分の2分の1が反映されます。
保険料は10年以内であれば後から納めることもできるので、収入が戻ってから追納する道も残っています。
国民健康保険にも、災害や失業、所得が大きく減った場合の減免制度があります。住民税には徴収猶予や換価の猶予という仕組みがあり、認められれば分割で納められるうえ、延滞金も減免されます。
どれにも共通しているのは、申請しなければ始まらないということです。窓口が状況を把握して自動的に適用してくれるものではありません。
借りて払うか、相談して待ってもらうか
利率だけを見比べると、答えははっきりしています。
税金や社会保険料を滞納したときにかかる延滞金は、おおむね年8.7パーセント前後です。納期限から1ヶ月以内であれば年2.4パーセント程度と、さらに低く抑えられています。年度によって変動しますが、だいたいこの水準だと考えてください。
一方、消費者金融から借りたときの金利は年18パーセントが上限です。倍以上の差があります。
つまり利息の面だけを見れば、借りて払うほうが高くつく計算になります。しかも猶予が認められれば、延滞金そのものが軽減されます。
ただし、放っておいていいという話ではありません。延滞金が低く済むのは、役所と話をつけて分割で納めていく場合です。無視し続ければ、督促から差し押さえへと進んでいきます。
そのうえで、借りて払う判断に合理性があるのは、次のような場合です。
- 差し押さえの通知がすでに届いている
- 猶予や免除の要件に当てはまらない(収入はあるが払い忘れていた、など)
- 金額が小さく、数ヶ月で返し切れる見込みがある
- 勤務先に知られたくない事情がある
体験談の2人は、どちらもこれに当てはまります。福井県の男性は差し押さえ通知が届いた段階で、しかも勤務先に知られることを避けたかった。東京都の女性は5万円を3回で完済しているので、利息の負担はごくわずかで済んでいます。
逆に、先に相談したほうがいいのは、収入が減っていて元々払える状態にない場合です。ここで借りてしまうと、翌年も同じ支払いがやってきます。税金や保険料は毎年発生するものなので、借りて凌ぐことを繰り返すと、借入だけが積み上がっていきます。
一時的に手元が足りないだけなのか、それとも継続的に払えない状態なのか。そこが分かれ目になります。
ただし、相談すれば必ず猶予や分割が認められるわけではありません。猶予には要件があり、収入が減ったというだけでは当てはまらないこともあります。体験談の1人目のように、相談しても解決しなかったというケースは実際にあります。
税金の支払いのために借りるときの注意点
実際に申し込むなら、いくつか押さえておきたい点があります。
資金使途は正直に伝えて構いません。税金や社会保険料の支払いは、まっとうな使い道です。むしろ生活費とだけ答えるより、住民税の納付のためと具体的に伝えたほうが、審査担当者にも状況が伝わります。差し押さえの通知が届いているのなら、それも含めて説明して問題ありません。
在籍確認については、セントラルは書類での対応が可能です。福井県の男性のように社会保険証を提出すれば、勤務先への電話は行われません。電話になる場合も担当者の個人名でかけられるので、消費者金融からの連絡だと分かることはないでしょう。勤務先に知られたくないという理由で申し込みをためらっているなら、先に確認しておくと安心です。
→ セントラルの在籍確認について|セントラルの在籍確認は電話なし?実例から確認方法まで解説【体験談あり】
借りる金額は、必要な分だけにとどめておきましょう。体験談の2人はどちらも限度枠30万円を得ていますが、実際に借りたのは5万円と10万円です。枠が出たからといって、満額を借りる必要はありません。返済が短く済むほど、利息の負担も軽くなります。
そして、借りたあとに返済が滞れば、税金の問題が借金の問題に置き換わるだけになります。毎月の返済額を確かめたうえで、無理のない範囲で申し込んでください。
→ セントラルの返済が遅れたらどうなるか|延滞を乗り越えた7人の体験談
よくある質問
差し押さえの通知が届いてからでも、猶予の相談はできますか?
できる場合があります。財産が差し押さえられたあとでも、換価の猶予を申請すれば、その財産を売却する手続きを止められることがあります。ただし早く動くほど選べる手段は多くなります。通知が届いた時点で、記載されている担当課へ連絡してください。
年金の免除を受けると、将来もらえる額は減りますか?
全額免除の場合、その期間は国庫負担にあたる2分の1が年金額に反映されます。まったくのゼロにはなりません。一方、納付猶予や学生納付特例は、受給資格の期間には算入されるものの、年金額には反映されない仕組みです。どちらも10年以内であれば追納できるので、収入が戻ってから納めれば満額に近づけられます。
税金や社会保険料の滞納は、信用情報に載りますか?
載りません。税金や社会保険料は信用情報機関を通さないため、滞納があってもクレジットカードやローンの審査に直接は影響しません。ただし差し押さえまで進めば勤務先に知られますし、事業用の融資などで納税証明書を求められる場面では不利になります。
税金の支払いのために消費者金融を使っても問題ありませんか?
問題ありません。消費者金融のキャッシングは使い道が自由なので、税金や保険料の納付にも使えます。ただし事業用の資金としては使えないため、個人事業主の方はその点だけ注意してください。
役所に相談すれば、本当に分割にしてもらえますか?
金額や事情によりますが、応じてもらえるケースは多くあります。役所としても、差し押さえの手続きを進めるより納めてもらうほうが確実だからです。ただし、収入や支出の状況は説明する必要があります。給与明細など家計の状況が分かるものを持っていくと、話が早く進みます。
まとめ
住民税、国民年金、国民健康保険。どれも督促を放置すれば、最後は給料や預金の差し押さえに行き着きます。裁判所を通さずに執行できるぶん、通常の借金より進み方は早いくらいです。
ただ、その手前には制度があります。年金の免除や納付猶予、健康保険の減免、住民税の徴収猶予。いずれも申請が必要ですが、認められれば延滞金も軽くなります。とくに年金は、未納のままにするか免除の手続きをするかで、障害年金を受け取れるかどうかまで変わってきます。
そのうえで、差し押さえの通知が届いている、勤務先に知られたくない、短期間で返せる見込みがある。そうした事情があるなら、借りて払うという選択にも十分な理由があります。
自分がどちらの状況にいるのか。それを先に見きわめてから動いてください。

