日本人の平均年収|あなたの年収は人並み?
国税庁が公表した「平成30年民間給与実態統計調査結果」をもとに日本人の平均年収をご紹介します。
日本人全体の平均年収は440万円
平成30年12月31日時点での給与所得者数は5026万人で、その平均給与は440万円となっています。前年に比べて1.6%の増加となっていて平成25年から6年連続の増加です。
ただし、この数字は大企業、中小企業、正社員、非正規雇用、男性、女性、年令等考慮していない平均給与額なのでご自身の年収と随分と違うなあと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
男女別の平均年収|男性は545万円女性は293万円
男性と女性とで平均年収に大きな差があります。これは女性のほうがより非正規雇用での就労が多いためです。
女性が非正規雇用になる大きな理由が出産と子育てです。出生率が下がり続けいている現状を考えると国や地方公共団体の更なる支援が必要だと思います。
雇用形態別の平均年収|正規雇用は年収503万円、非正規雇用は年収179万円
正規と非正規の所得差はなんと324万円。この所得差は年々大きくなっています。
非正規雇用の労働者人口に占める割合は約40%で、遠くない将来は50%を越えるといわれています。
この所得格差は格差社会を産み社会不安を醸成しているように感じます。未来の日本の子供たちのためにも富の再配分を見直して、格差を是正していくことを望みます。
業種別平均年収
平均年収 | 440万円 |
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建設業 | 501万円 |
製造業 | 519万円 |
卸売業・小売業 | 383万円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 250万円 |
金融業・保険業 | 631万円 |
不動産業・物品賃貸業 | 445万円 |
熱供給・水道業・電気・ガス | 759万円 |
運輸業・郵便業 | 444万円 |
情報通信業 | 622万円 |
医療・福祉 | 397万円 |
学術研究・専門・技術サービス・教育・学習支援業 | 497万円 |
複合サービス事業 | 437万円 |
サービス業 | 363万円 |
農林水産・鉱業 | 311万円 |
上記の表を見ると、飲食サービス業やサービス業が平均年収より極端に少なくなっています。昨今問題となったブラック企業もその多くがこの飲食サービス業やサービス業でした。