「2020年4月にコロナで仕事がキャンセルになり困窮しているので援助してほしいと言われ100万円を振り込んだのが最初です。」
Bさん(東京在住の45歳。病院勤務の医師)に嘆願してきたのは、付き合って3年になるIT系ベンチャー会社代表のC(38歳)。
Bさんとは起業した会社が軌道に乗ったら結婚しようと約束していたが、それも新型コロナウイルス感染拡大で暗礁に乗り上げる。
Cはその後も「コロナで自分の関わっているNPOが運営難になっている」果ては「コロナ禍で別れた前妻との子供が困窮しているから援助が必要」などコロナ禍と結びつけて自分の口座にお金を振り込むよう要求した。
Bさんはそのたびに大金を振り込んでいたが、コロナ禍を理由に会うことを拒み続けたことからようやく彼を疑うようになり探偵事務所に駆け込んだ。
探偵事務所 浮気調査 費用の目安
3日間(1日6時間):30〜45万円
5日間(1日6時間):50〜70万円
7日間(1日6時間):100〜160万円
※調査員2名で車輛1台・バイク1台を使用
※1日6時間(18時~24時)の行動調査を行ったとして
※無事調査目的を達成して終了
※諸経費込み(消費税別)
途中で預金がつき、生命保険を解約し、銀行カードローン、消費者金融のフリーローンを合わせて300万円を借り入れた。振り込んだ総額は約1000万円に上っていた。
Bさんはなぜそこまでして要求に従ってしまったのか?
「職業柄、困っている人を見逃せない性質が裏目に出た」というが、相手から結婚を約束されていたこと、起業家としてのバイタリティを眩しく感じていたことで彼のことを信じ切っていた。
探偵事務所からは付き合い始めた当初から彼の会社は資金繰りが厳しくBさんの収入や預金を当てにしていたようだ。
さらに驚くべきことに彼には他に交際している女性が少なくとも3人はいるようで、そのいずれからも金銭の援助を受けているとのこと。
「本当に私がバカでしたね。」
結婚詐欺で警察の介入も考えたがそれはやめたという。
「恥の上塗りのように感じて。それに彼と違って私は仕事でまた稼げるので。」
莫大な資産を失った以上、そう割り切る以外ないのかもしれない。