贅沢しているわけではないのにお金が貯まらないとお考えなら原因を誤解しているかもしれません。
なぜなら贅沢が貯金できない原因とは限らないからです。
そこで「貯金できない人の5つのNG習慣と3つの口グセとなかなか貯金できない人へのアドバイスと節約例」をご紹介します。ぜひ参考にされてください。
貯金できない人の5つのNG習慣
「将来」よりも「今」を優先する
もし、あなたが今から特別ボーナス10万円をもらえると考えてみてください。
しかし、半年後にもらえば15万円になるとしたら、あなたは特別ボーナスを今もらいますか? それとも半年後にもらいますか?
お金を貯めたいのであれば半年後にもらう方が5万円も多く貯めることができますね。
しかし、貯金ができない人は今特別ボーナスをもらうことを選んでしまうのです。
これは「将来」よりも「今」を優先してしまうからです。
あなたはどちらのタイプですか?まずは自分を知ることからはじめましょう。
「限定」に弱い
「本日限定!有名店監修の限定スイーツ」。こんな広告を見かけたら、あなたは買いますか?買いませんか?
本日限定なので今日逃してしまうともう買えないかもしれませんね。
スイーツを買う予定はなかったけれど、つい買ってしまいたくなります。
それは限定スイーツに稀少性を感じてこの機会を逃すと損をするという気持ちが働いているからです。
しかし、買う予定がなかったのであれば、ここで購入すると無駄遣いです。
これが2度、3度と繰り返されていくと貯金はできませんね。
もし、「限定」で心を動かされたら「今、本当に必要?」と自分に問いかけてみましょう。
それから本当に買うかどうかの行動に移しましょう。
収入が少ないと思っている
もし、収入が少ないからお金が貯まらないと思っているなら、収入に見合った生活ができていないのかもしれません。
少ない収入の中で生活するのは確かに大変です。
収入を上げられるなら、それに越したことはないですが、上げられないのであれば、その収入の中でやりくりをしていきましょう。
今の収入でやりくりできる支出まで、家計をスケールダウンさせる必要があります。
まずは、固定費のうち支出割合の大きいものから改善をはじめましょう。
1カ月の支出内容をチェックしてみてください。
家計の中の固定費
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費
- ローン(自動車ローン、住宅ローン等)
- 会員費(スポーツジム、サブスクリプション、習い事等)
- 新聞等
上記が代表的な固定費ですが、これ以外にも毎日のように買っている缶コーヒーやタバコ、コンビニスイーツ、スポーツ新聞、週刊誌なども無意識の習慣になっているのなら固定費です。
自分の生活習慣を見直して無駄な出費を控えましょう。
固定費の改善は手間がかかるので面倒に思うかもしれませんが、ここで改善しないと、いつまでたっても「収入が少なくて家計が苦しい」状態から抜け出せません。
固定費は可能な限り改善できたけどまだお金が足りないなら、全体的に生活レベルを落とす必要があります。
食費や遊興費などを見直してみましょう。
プチ贅沢が多い
「今日は仕事を頑張ったから、今日は給料日だから」と自分へのごほうびや家族へのおみやげが多くないですか?
プチ贅沢は決して悪いことではありません。
むしろ、節約のストレスをなくすためにのご褒美としては必要なものでもあります。
しかし、たまに買うから「プチ贅沢」であって、頻繁に買えばプチ贅沢ではなくて、ただの贅沢になってしまいます。
決して自分を甘く評価せず、本当に頑張ったときにだけご褒美としての「プチ贅沢」を存分に楽しんでください。
子どもへの出費は財布の紐が緩む
子供のためだとつい財布の紐が緩くなってしまう方が多いようです。
自分の洋服は買わないけど、子どもの洋服は値段も確認せずに買ってしまいがちです。
しかし、子どものものであれ自分のものであれ必需品は購入が必要ですが、必要とは言えないものまで買ってしまうのは無駄遣いです。
「子どものものだから」という理由は買う理由にはなりません。
大切なのは「必要か?」「必要でないか?」です。
本当に必要なものを子供さんに買ってあげましょう。
貯金できない人の3つの口グセ
なんとかなるよ
人間はポジティブな方がいいと言われることが多いものです。
しかし、心理学の世界では「ネガティブな人の方がかえって現実的に物事を考えている場合が多い」ともされています。
そのため「なんとかなるさ」という言葉を言い訳にして、先のことを考えないようにすることで浪費をするというパターンは多いものです。
このような「根拠のないポジティブ発言」が癖になっていないか、一度チェックするようにするといいでしょう。
今日は大変だからいいや
これもまた、浪費をする人の口癖としては多いものです。
例えば家計簿をつけること。
これについても「今日は大変だから」という理由で一日サボってしまい、そして「一日おきでいいや」「週に一度でいいや」とどんどん感覚が広がっていき、最後には「やらなくていいや」につながってしまうことが多いものです。
人間は「習慣化」しない限りは物事に対して取り組み続けることはできないもの。
そこで、きちんと毎日続けるようにすることが重要です。
次が最後だから
これは、一番多い口癖かもしれません。例えば服を買うとき、人間は買う瞬間は満足して「もう、こんなことはしないから買おう!」という気持ちになります。
しかし、次の日になればそのことも忘れて「これが最後!これが最後!」と思って高価な服を買ってしまったりすることは多いものです。
基本的に「最後」と発言したものが本当に最後になることはありません。
このような発言を行っているのであれば、注意するようにすることが重要です。
これから貯金体質になるために
お金が貯められない5つの行動と3つの口グセをご紹介しました。
もし、あなたに当てはまるものがあるなら、まずは自分の行動を少し意識するようにしてみましょう。
そして、節約することだけでなく積極的に貯めることにも挑戦してみましょう。
一年後の貯金額を今決める
1年間でいくら貯めたいですか?
まずは、1年後の貯金額を今決めてましょう。
そして、その金額を12で割って1カ月あたりの貯金額を計算してみてください。
例えば1年後に30万円を貯金するなら1ヶ月あたり25,000円を貯める計算になります。
そして、今日からさっそく貯金を始めます。
貯金をすると決めたら、その気持ちが強いうちに行動することが大切です。
できるだけ早く行動に移して、今月分の貯金を確保しておきましょう。
考えてるいるだけではお金は貯まりません。
大切なのはお金を貯めるという行動を今すぐ実行することです。
「見える化」で家計を改善して節約しよう
もし、毎月の生活費が足りなくて困っているのなら、1度家計を「見える化」して根本からお金の流れを変えてみると良いかもしれませんね。
そこでここでは簡単にできる節約術「見える化」で家計改善をご紹介します。
節約の考え方
まずは節約をするときに大切な考え方から。
それは「毎月いくら必要か」ではなくて「毎月いくら使える」かという考えを持つことです。
似ているようでこの二つは大きく違います。
具体的に見て行きましょう。
固定費を見直す
固定費とは、毎月(または毎年)定期的に必要になるもの。どんな生活をしようと必要になるお金といったところです。
家計の固定費
- 住居費(家賃、住宅ローン)
- 保険(生命保険や損害保険など)
- 通信費(スマートフォン、ネット回線)
- 乗用車の維持費(ガソリン代、整備費、車検費用)
- 公共料金(水道、ガス、電気)
- 税金
この固定費にいくら使っているのか紙に書き出して「見える化」してみましょう。
一ヶ月で自由に使えるお金はこの固定費を支払った残りです。
この固定費を削減できれば、自由に使えるお金も増えますし、何と言っても毎月支払うものですから、1年を通して考えても節約の効果は絶大です。
例えば、公共料金・通信費などは一番節約しやすいところです。
これらは、日々の利用量に対してお金がかかっているわけですから、使う量を減らせば当然支払う金額も減らすことができます。
「基本料金」のチェックも効果的
電気会社の契約内容を変えて基本料金を抑えたり(アンペアを小さなものに変えたり)、スマホやインターネット環境を一緒にして料金を抑えることも考えましょう。
もちろん、スマホは最適なプランを選ぶこと。
最近流行りのSIMフリーの格安スマホも品揃えがよくなってきたので、乗り換えるのも一つの手です。
無駄遣いチェックの方法
固定費を見直すことが大切ですが、生活費がなんとなく足りないという人は、固定費以外にもかなりのお金がなくなっているはず。
何に使ったかも思い出せない「無駄遣い」が多いのです。
そういった方は、何に使ったかをとにかくメモをしていきましょう。
家計簿などの大げさなものでなくて大丈夫。スマホのメモ機能でもお小遣い帳アプリでもOKです。
とにかく、お財布から出した金額をメモしてみましょう。
ポイントはまずは一週間やって見ることです。
一週間分のメモからでも自分が普段なにげなくやっている行動の癖が見えてきます。
コンビニでの目的のない買物、無造作に買う自動販売機の飲み物、パチンコなどのギャンブル、ちょっと背伸びしたデート代など。
これらをピックアップして、無駄遣いリストにしてみましょう。
これだけでも節約効果が十分あります。
次からは、同じような使い方は避けようとするはずです。
それでも、無駄遣いをしてしまったら、無駄遣いリストに追加します。
こうすると、翌月はもう少し無駄遣いが減るのではないでしょうか?
どうしても、無駄遣いが治らない人にオススメなのは自作の無駄遣い防止カードを作ることです。
B6ノートの半分くらいの大きさの紙に「自動販売機でジュースは買わない!」とか「コンビニで余計なものは買わない!」などと大きく書いて、財布の中に入れておきます。
当然、買い物をする際に財布を開けば、そのカードが目につきますから無駄遣い抑止効果が期待できます。
できればこのカードは時間をかけて、デザインを凝ったものを作ると効果が高まります。是非、1度試してみてください。
なかなか貯金できない人へのアドバイスと節約例
管理人は今までお金が大嫌いだという人にあったことがありません。逆にお金が大好きだという人にはたくさんあっています。
人はお金が好きです。
しかし、「お金は人のことがそれほど好きではない」とマルクスは言っています。
この片思いはしばしば人を悲しませたり苦しめますが、解決策がないわけではありません。
思いが伝わらないのなら手元のお金を「もう2度と君を離さないよ」と言わんばかりに握りしめておけばいいのです。
もちろん四六時中お金を持っておくわけにはいきませんから、貯金するわけです。
貯金の目的
人はお金が好きですが、同じくらいお金を使うのも好きなのです。
もちろん使い過ぎてしまうと貯金できなくなりますが、何の理由もなく貯金をするのもまた難しいようです。
そこでよくある貯金の目的をあげてみましょう。
貯金の目的
- 老後のため
- 子供の教育費のため
- マイホームのため
- 高額(車など)な買い物のため
- 旅行のため
- 資格やキャリアアップの学校のため
- 留学のため
その目的を達成したら自分にはどんないいことがありますか?
何かをはじめるときは、それなりの理由や目的があってやる気も満ち溢れています。
しかし、何かのきっかけでその思いは薄れ、目的はあやふやになり、なし崩しなってしまいます。
特に危険なのは自分へのご褒美です。
いつから自分へのご褒美が一般的になったのかわかりませんが、現在は自分をねぎらうために自分へのプレゼントや豪華な食事が当たり前になっています。
貯金をする人にとって一番のご褒美は目標の金額が貯金できて、貯金の目的(マイホームとか旅行とか)が達成されることです。
- その目的が達成されたら自分にはどんないいことがあるでしょうか?
- 自分はどんな風に変わるのでしょうか?
- 今よりも幸せになっているでしょうか?
- 今よりも自由や経済的な安定が手に入っているでしょうか?
日々の小さなご褒美のためにがんばっているわけではないのです。
日々の生活で節約できそうなもの
日々の生活を見直すと節約できそうなものがたくさんあります。管理人が実践して効果があったものを中心にいくつか紹介します。
あまり通えてなかったスポーツジムや習い事をやめる
身体を鍛えるのがある種のブームになっています。管理人はミーハーなのでブームに乗ってスポーツジムに入会したのですが、仕事が忙しくてあまり通えませんでした。
そのうち暇になったらきちんと通おうと思っていましたが、今日が忙しいなら明日も忙しいものです。
結局スポーツジムは退会して、自宅で腕立て・腹筋・背筋をする毎日です。
ほとんど利用していない月額料金制のサービスを解約する
- dマガジン
- エバーノート
- Yahoo!プレミア
上記のサービスは管理人にとって不要なだけで、誰もが不要なわけではありません。佐藤優さんはdマガジンやエバーノートを絶賛されています。
ただ管理人にはゆっくり雑誌を見る時間がありませんし、エバーノートも使いこなせません。メモ帳で十分だったのです。
Yahoo!プレミアムはいつ入会したのかもわからないくらい利用できていなかったので解約しました。
コンビニに近寄らない
コンビニにはいつも新商品が並んでいて見るだけで楽しいのですが、もちろん見るだけではすまないので、近寄らないようにしています。
缶コーヒーを飲まない
管理人はお昼に缶コーヒーを飲むのが習慣だったのですが、缶コーヒーが角砂糖4個分としってからやめました。
体重も減って一石二鳥です。
格安スマホに代える
管理人は仕事用とプライベート用の二つのスマホを持っています。
以前は両方ともキャリアで契約していたのですが、プライベート用を格安スマホに代えました。
月額7,000円が1,500円くらいになったので貯金効果は大きいです。
体の調子が悪ければ面倒臭がらずに病院に行く
管理人は病院が嫌いです。時間もかかるし雰囲気も嫌でした。
体の調子が悪い時は市販の薬で乗り切ってきたのですが、長引いたりこじらせたりすることもしばしば。
結局、病院に行く方がコスパが良いことに気がつきました。
それなりの品質のものをそれなりの価格で買う
貯金と聞くとすぐにスーパーの見切り品やセール品、100円ショップの品の購入を考えがちです。
管理人も節約のためにとセール品や100円ショップの品を買い求めていたのですが、あまり長持ちしません。それにデザインも気に入ったものではないので大切にもしませんでした。
典型的な安物買いの銭失いだったと思います。
今は、それなりの品質のものをそれなりの価格で買って大事に使うようにしています。
結局このほうが支出は少なく済んでいます。
最後に
「千里の道も一歩から」「ローマは1日してならず」という格言を披露するまでもなく貯金や節約は毎日するものです。
もし、今日無駄遣いをしてしまっても開き直らず、自分を否定せず、そんな自分を許してまた一歩を踏み出せば必ず目標を達成することができます。がんばりましょう。