キャッシングやカードローンのWEBサイトや雑誌で目にするブラックリスト。
実はブラックリストという名前のリストがあるわけではありません。
「個人信用情報」に良くないこと(返済が遅れている、返済できなくて自己破産した・債務整理した)を記録されることを俗に「ブラックリスト」と呼んでいるにすぎないのです。
個人信用情報とは?
では「個人信用情報」とは何でしょう?
日本の金融機関(銀行や信販会社、消費者金融など)は「個人信用情報機関」に属しています。
この「個人信用情報機関」の主な仕事が個人の金融取引を記録して照会に応じることです。
ごく簡単に言うと私やあなたがいつ・どこで、どこからお金を借りたか?分割払いの買い物をしたか?カーローンを利用したか?住宅ローンを利用したか?といった情報を記録して、会員の金融機関から問い合わせがあればその情報を教えているのが「個人信用情報機関」の仕事です。
この個人信用情報には「借りた・買った」の情報の他に「返済・支払」についても記録されています。
もしA社の返済が滞ってしまったからB社から借りようとしても「個人信用情報」には返済が遅れているという情報が記録されているので、B社はお金を貸してはくれません。(もし貸してくれたとしたらそれは危ない会社かもしれませんから注意が必要です。)
お金を借りられない理由とは?
このように金融機関から融資を断られる理由がある状態をブラックリストに載っていると呼んでいるのですが、お金を借りられない理由にはどんなものがあるのでしょうか?
上のリストは融資を断られる理由になる主なものです。それぞれ簡単に解説します。
年齢制限(20歳未満など)
金融機関でお金を借りられるのは20歳以上です。
年齢の下限は20歳未満でどこ金融機関でも変わりませんが、上限には違いがあります。
年齢上限で多いのは60歳や65歳ですが、中にはセントラルのように70歳まで申し込み(※注1)ができる金融機関もあります。
(※注1)借入には年齢条件の他にセントラルの審査を通過する必要があります。セントラルの審査について詳しくはこちらからご確認いただけます。
定期的で安定した収入がない
金融機関から融資を受けるには定期的で安定した収入が必ず必要となります。
つまり無職で収入がない方は残念ですが審査に通る見込みがほとんどありません。
では、専業主婦の方はどうでしょうか?
以前は専業主婦でも借りられると大々的に宣伝する金融機関もありましたが、金融庁からの通達で広告に規制が入りましたから目にすることもなくなりました。それに伴って専業主婦の方への審査が厳しくなっています。
返済や支払いが遅れている
いまどこかの返済や支払いが遅れていると金融機関の審査はとても厳しいものになります。
過去1年以内に返済や支払いを3ヶ月以上遅らせた
返済や支払いが1日2日遅れてしまうことは誰にでもあることかもしれません。勘違いや間違いは誰にでもあるのですから。金融機関も鬼ではないのですぐに返済・支払いをすればそれを個人信用情報機関に知らせることはないようです。
しかし、3ヶ月以上の遅れは許されません。ほぼ確実に個人信用情報機関に報告されて記録が残ることになります。
その記録が残っている期間は新しくクレジットカードを作ったり金融機関から融資を受けたりするのが難しくなります。
過去に債務整理や自己破産をした
もし借りたお金を返せなくなったら日本では債務整理や自己破産という手段で人生をやり直すことができます。
債務整理や自己破産の記録は個人信用情報機関に10年間残ります。この間は新たな借入やクレジットカードの発行が難しくなります。