新聞の折り込みチラシやスポーツ新聞の三行広告に「金利2%」や「審査なし」などをうたう消費者金融の広告がのることがあります。
借金で悩んでいる人にとっては超低金利や審査なしの広告を目にすると「だめもとで電話だけでもしてみようか」と思ってしまうかもしれませんがそれが紹介屋の甘い罠なのです。
紹介屋
紹介屋の手口
- 新聞の折り込みチラシ、スポーツ新聞や雑誌などに、ありえないほどの超低金利や審査なしの広告を出します。
- 電話をかけてきた客から個人情報を聞きだします。生年月日、住所、電話番号はもちろん、年収、借金の額、借りている消費者金融の名前なども聞いていきます。
- 個人情報をすっかり聞きだした上で、「ウチではお貸しできないが、代わりに貸してくれそうなところを紹介する」と持ちかけてきます。
- 「向こうに話を通しておくので」といって会社の名前を告げます(実はその会社には何も紹介していません。「ウチの紹介だということは言わないでください」と念を押すようであれば100%紹介屋です)。
- その紹介先で融資が決まれば、融資額の40%前後もの「紹介料」を要求してきます。
- まともな消費者金融が貸してくれそうもない客だと紹介屋が判断すると、仲間内の違法金融業者を紹介してくる場合もあります。そういうところから借りてしまった場合、低金利どころか超高金利を取られる場合が多いです。さらに、紹介屋からは紹介料まで取られてしまいます。
整理屋
複数の借り入れ先があって、月に何回もやってくる返済日に悩んでいる人は、できることなら借金を一本化したいと望んでいます。
そんな悩みを持つ人に「低金利で一本化」などのキャッチフレーズで誘ってくるのが整理屋です。
整理屋の手口
- 「低金利で債務を一本化」「借金の悩みを解決」などの甘い言葉を使って折り込みチラシや週刊誌に広告を掲載する(弁護士や司法書士が関係しているように装うケースも多く見られます)
- 低金利での大口融資をちらつかせながら、さまざまな名目で数十万円の金を先取りする。
名目の例)
保険救済制度に加入するので保険料を払う必要がある。 - 融資枠を取るための手数料がかかる。
- 融資はおりたが先引きで金利を払わなければいけない。
- 「車を買うという名目で融資を受けなさい」などとアドバイスし、受けた融資の中から手数料を取る(これは紹介屋の手口とほとんど同じです)。
借金の悩み相談窓口を装った悪質業者はとても多いので注意が必要です。
安心して相談できる公的機関
弁護士や司法書士に相談するのももちろん良い方法ですが、まずは国民生活センターの相談窓口に電話してみることをおすすめします。
- 消費者ホットライン
- 0570-064-370(全国統一番号)
電話すれば最寄りの消費者センターの窓口や借金問題専用の相談窓口を教えてくれます。
窓口では債務の状態によって可能な債務整理の方法をアドバイスしてくれたり、弁護士を紹介してくれたりします。
また、弁護士費用がないとき公的補助についても教えてくれます。
借金に困っていて首が回らない状態になったときに相談する相手を間違ったり、その場しのぎのやり方で切り抜けようとするとますます状況が悪くなってしまいます。
少しでも早いうちに信頼できる窓口で相談してみましょう。