残高スライドリボの返済額や総返済額、完済までの回数を、かんたんに自動計算できる無料ツールです。
カードローンやクレジットカードのリボ払いで「毎月の返済額や利息が分かりづらい」「返済計画が立てにくい」という方におすすめです。
「毎月の返済額や利息がいくらになるのか不安…」「リボ払いの仕組みがよく分からない」という声を多く聞きます。
残高スライドリボは仕組みが複雑に感じられがちですが、計算ツールを使えば借入金額・金利・返済方式を入力するだけで、返済の全体像が一目で分かります。
このページでは、残高スライドリボ返済シミュレーターの使い方や、リボ払いの仕組み、返済額・利息の計算事例、他社比較や注意点まで、どこよりも分かりやすく解説します。
安心してご利用いただき、返済計画にぜひお役立てください。
残高スライドリボ返済シミュレーターの使い方【カンタン3ステップ】
このシミュレーターは、初心者の方でも簡単に使えるシンプルな設計です。
「借入金額」「金利」「返済開始年月」を入力して、自動で返済スケジュールや総返済額がわかります。
「借入金額」と「契約時金利(年率)」、「返済開始年月」をそれぞれ入力します。
すべて入力できたら、画面下部の「計算する」ボタンをクリックしてください。
シミュレーターが自動計算し、毎月の返済額・元金・利息・残高の推移を表で確認できます。
返済額テーブルは各社の標準値が初期設定されていますが、自分のローン商品や希望に合わせてボタンで編集も可能です。
特にこだわりがなければそのままでもご利用いただけます。
返済回数・総返済額・総利息額も自動で集計されるので、返済計画やシミュレーションにぜひご活用ください。
残高スライドリボとは?仕組みと計算方法をわかりやすく解説
残高スライドリボとは、主にクレジットカードのリボ払い・消費者金融・銀行カードローンなどで採用されている返済方式です。
最大の特徴は、毎月の返済額が「その時点の借入残高」に応じて自動的に決まること。
残高が多いときは返済額も大きく、借入残高が減るにつれて返済額も段階的に小さくなっていきます。
一般的な分割払い(元利均等返済)の場合は、毎月の返済額が最初から最後までずっと一定ですが、残高スライドリボでは「残高の帯域」ごとに返済額が決められているため、支払い途中で返済額が変わる仕組みです。
たとえば「10万円までは毎月4,000円」「20万円までは8,000円」といったように、一定の残高区分(帯域)ごとに最低返済額が設定されているのがポイントです。
この方式は、借入残高が大きい間はしっかり返済が進み、残高が減ってくると返済負担も自然に軽くなるため、「無理なく続けやすい」というメリットがあります。一方で、毎月の返済額が少ない時期は利息分の割合が高くなることもあるので、完済までの総支払額や回数がイメージしにくいというデメリットも指摘されています。
計算方法の基本的な流れは次の通りです。
- 月末(または返済前)の借入残高に応じて、その月の最低返済額を決定
- その返済額から利息分(借入残高×年率÷12)を差し引き、残りが元金の返済に充てられる
- 残高が最低返済額の区分を下回れば、次月から返済額も小さくなる
この繰り返しで、残高がゼロになるまで返済が続きます。
多くの方が「残高スライドリボは分かりにくい」と感じる理由は、毎月の返済額や利息、完済までの期間がその都度変わるからです。
そのため、このシミュレーターを活用して自分の借入条件で具体的に試算し、返済計画をしっかり立てることがとても重要です。
リボ払いで毎月の返済額・利息はどう変わる?計算事例をわかりやすく解説
リボ払いは借入残高や設定した返済方式によって、毎月の返済額や利息が大きく変わるのが特徴です。
「いくら返済すれば、いつ完済できるの?」「利息はいくらになるの?」といった疑問も、実際の数字を見るとよく分かります。
【計算例】
20万円を年18%・残高スライドリボで借りた場合(返済テーブル:10万円未満→4,000円、20万円未満→8,000円、30万円未満→12,000円)でシミュレーションしてみましょう。
回数 | 返済額 | 利息分 | 元金充当 | 返済後残高 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 8,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 195,000円 |
2回目 | 8,000円 | 2,925円 | 5,075円 | 189,925円 |
3回目 | 8,000円 | 2,849円 | 5,151円 | 184,774円 |
… | … | … | … | … |
12回目 | 8,000円 | 1,476円 | 6,524円 | 106,620円 |
13回目 | 8,000円 | 1,599円 | 6,401円 | 100,219円 |
14回目 | 4,000円 | 1,503円 | 2,497円 | 97,722円 |
最初は毎月8,000円ずつ返済しますが、残高が10万円を下回ると毎月の返済額も4,000円に自動で減少します。
また、利息の負担は最初が大きく、元金が減るほど利息も小さくなるため、早めの追加返済や繰上返済で利息総額を抑える効果も大きいです。
このように、リボ払いは返済スケジュールが“毎月一定”ではなく、人によって完済までの期間や総支払額が大きく異なる点に注意しましょう。
ご自身の条件で必ずシミュレーションし、「いつ完済できるか」「総利息はいくらか」を事前に把握することが大切です。
主要カード会社・消費者金融のリボ返済額・金利の比較
リボ払いの返済額や適用金利は、会社ごとに細かな違いがあります。
同じ金額を借りても「毎月いくら返すか」「金利はどれくらいか」は各社のルールによって異なります。
ここでは大手消費者金融・銀行系カードローン・有名クレジットカード会社のリボ返済額・金利をまとめて比較します。
会社名 | 主なリボ返済額(例) | 適用金利(年率) |
---|---|---|
アコム | 10万円以下:4,000円 20万円以下:8,000円 |
年3.0~18.0% |
プロミス | 10万円以下:4,000円 20万円以下:8,000円 |
年4.5~17.8% |
アイフル | 10万円以下:4,000円 20万円以下:8,000円 |
年3.0~18.0% |
SMBCモビット | 10万円以下:4,000円 20万円以下:8,000円 |
年3.0~18.0% |
三井住友カード(VISA) | 10万円以下:5,000円 20万円以下:10,000円 |
年15.0% |
楽天カード | 10万円以下:3,000円 20万円以下:6,000円 |
年15.0% |
イオンカード | 10万円以下:3,000円 20万円以下:6,000円 |
年15.0% |
JCBカード | 10万円以下:5,000円 20万円以下:10,000円 |
年15.0% |
オリコカード | 10万円以下:5,000円 20万円以下:10,000円 |
年15.0% |
セゾンカード | 10万円以下:5,000円 20万円以下:10,000円 |
年14.52% |
みずほ銀行カードローン | 10万円以下:10,000円 20万円以下:20,000円 |
年2.0~14.0% |
三菱UFJ銀行カードローン | 10万円以下:2,000円 20万円以下:4,000円 |
年1.8~14.6% |
同じ10万円を借りても「最低返済額」や「金利」は会社ごとに大きく違います。
特にクレジットカード会社は月3,000円~5,000円と低め、消費者金融は4,000円が多いですが、銀行系は少額でも2,000円~10,000円まで差があります。
返済額が低いほど毎月の負担は軽くなりますが、そのぶん完済までの期間が長引きやすく、利息総額も増えやすい点に注意が必要です。
また、適用金利も幅があり、年15%前後(クレカ)・18%(消費者金融)が一般的ですが、銀行カードローンは比較的低金利な反面、審査基準が厳しいこともあります。
気になる会社のシミュレーションは必ず事前に行い、総支払額や返済期間、毎月の負担をしっかり把握しておきましょう。
リボ払いのリスク・メリット・注意点【FPが徹底解説】
リボ払いは“諸刃の剣”ですが、必ずしも「悪」ではありません。
「毎月の返済額が一定=家計管理しやすい」というメリットは、誰にとっても現実的な“救い”になる場面があります。
FPとしてこれまで多くの相談を受けてきましたが、本当に困ったとき「リボ払いがあったから生き延びられた」と言う方も少なくありません。
- 資金繰りが苦しいとき、毎月の返済額を一時的に下げて命をつなげる
- 突然の出費(医療・家族の急な用事、修理など)で現金が足りないとき、無理に借金取りや闇金に走らずに済む
- 一度ピンチを乗り切り、その後で収入を増やしたり家計を立て直す“時間稼ぎ”ができる
- 返済額を下げすぎると利息が膨らみやすく、完済まで長引きやすい
- 「いつの間にか残高が増えていた」ということが本当に多い
- 家計簿や明細をチェックせず「何とかなる」と思っていると、将来の負担が大きくなる
もし今、「もうどうしてもお金がない」「借金が重なって自分はダメかも」と思っている方がいれば、リボ払いは“自分を責めずに現実を乗り切るための一時的な方法”として使っても良いのです。
自殺や犯罪など「絶対に後戻りできない選択」をするくらいなら、“その場しのぎ”でも何でもいいから、まずは今日を生き延びてください。
ただし、そのままにしていると利息が膨らみやすく、返済が長期化することも事実です。
できればこのツールで今の状況を見える化し、少しずつでも返済額を増やす・収入を増やす・信頼できる人や公的な相談窓口に助けを求めるといった「次の一歩」も、ぜひ考えてみてください。
リボ払いを責める人もいますが、「自分を守るための道具」として賢く使えば、人生は何度でも立て直せます。
どんなときも「自分を責めず、今日を生きる」。それが、FPとして一番伝えたいことです。
よくある質問(Q&A)|リボ払いの返済・繰上げ・総返済額に関する疑問
リボ払いについて、多くの方が気になるポイントやよくある質問と、その答えをまとめました。
返済方法・繰上げ・完済までの道筋だけでなく、「こんな場合はどうしたらいい?」という素朴な疑問にも分かりやすくお答えします。
Q. リボ払いって本当に危険なんですか?
A. リボ払いは“危険”とよく言われますが、すべてが悪い仕組みではありません。「ゴール(返済完了の時期)が明確で、計画的に使えるなら選択肢の一つ」です。
ただし、毎月の返済額を下げすぎたり、明細や残高を見ないまま使い続けると負担が大きくなることが多いので注意が必要です。
Q. リボ払いの返済を早く終わらせる方法はありますか?
A. 返済額を可能な範囲で増やしたり、ボーナス月や臨時収入で「繰上返済」を活用することが効果的です。
毎月の返済額を見直すだけでも、完済までの期間や総支払額が大きく変わります。収入アップや支出見直しも併せて考えてみましょう。
Q. リボ払いの借金が減らない気がします。なぜでしょう?
A. 「返しているのに残高が減らない…」というご相談は非常に多いです。毎月の返済額が利息とほぼ同額、または利息よりわずかに多いだけの場合、元金がなかなか減りません。
明細で「元金」と「利息」の内訳をチェックし、元金充当額が少なければ返済額を増やすことを検討してください。
Q. 途中で追加借入や一部繰上返済をした場合も計算できますか?
A. 「イベントを追加」ボタンから、追加借入や繰上返済の時期・金額を入力することで、シミュレーター上でリアルな返済スケジュールを再現可能です。
Q. シミュレーターの「返済額テーブル」はどのように使えばよいですか?
A. 各社で採用されている残高スライドリボ方式は、「残高帯ごとに最低返済額が決まる」仕組みです。
ご利用中のローンやカードの返済ルールに合わせて該当する返済額を入力してください。標準設定のままでも多くの会社の条件に合致します。
Q. 計算結果を家族やFPと相談したいのですが?
A. 画面下部の「印刷」ボタンで結果をプリントできるので、相談時の資料や記録としてもご活用いただけます。
その他、「〇〇のときはどうしたらいい?」「困ったときの相談先は?」など、ご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
まとめ|残高スライドリボ計算ツールで返済計画を立てよう
残高スライドリボ返済は、仕組みを正しく理解し、計画的に利用することがとても大切です。
このシミュレーターを活用することで、毎月の返済額・総返済額・利息の負担が具体的に見えるので、安心して返済プランを立てることができます。
もしも返済が難しいと感じた場合や、「このままで大丈夫かな?」と不安がある時は、早めに家族やFPなどの専門家へ相談するのがおすすめです。
追加返済や返済額の見直しなど、無理なく完済を目指す方法もたくさんあります。
「知っている」だけでなく、「自分で試して、納得して返済する」ためにも、ぜひこの計算ツールをお役立てください。
▼当サイトFPへの無料相談も受け付けています(匿名・個人情報不要)
ご相談は下記フォームからお気軽にどうぞ。