キャッシング・カードローンには必ず審査があります。無審査を謳うネット広告を見かけることもありますが、正規の貸金業社や銀行が無審査でお金を貸すことはありません。この記事では「キャッシング属性審査の有利・不利|意外と知らない審査の基礎知識」を紹介します。是非ご覧ください。
審査の属性(年収、勤務先、勤続年数、雇用形態)と定性分析
どんなキャッシング・カードローンを利用するにしろ必ず審査があります。無審査を謳うネット広告を見かけることもありますが、正規の貸金業社や銀行が無審査でお金を貸すことはありません。
キャッシングの審査では、申込者の情報を元に審査を行います。その情報は大きく二つに分類されます。
- 年収や職業などの属性に関する情報
- ローンや借金などの個人信用情報
この二つの情報がチェックされます。
まずは、属性でその人のスコアリングを行い、返済能力の有無、いくらまで貸せるのかを審査しています。
属性によるスコアリング
- 氏名、住所、年齢
- 職業、勤務先、雇用形態、勤続年数
- 年収
- 居住年数、居住形態
- 家族構成
- 健康保険の種類
消費者金融系キャッシングや銀行系カードローンに申し込む場合、上記の情報を申込みフォーム(申込用紙)に入力することになります。金融業者は、この申込み情報を元に自動的にその人を点数化し過去のデータと比較して審査を行っています。大手消費者金融の審査が早いのは、この自動化された審査方法のおかげです。
年齢
年齢は高いほうが有利ですが、60歳以上になると不利になります。消費者金融の中には69歳まで申込可能なところもありますが、年金を受け取るくらいの年齢から審査が厳しくなります。
職業
雇用形態は、「正社員>契約社員>派遣社員>アルバイト」の順番です。とは言っても、アルバイト・パートだからと言って借りられないわけではありません。普通に審査に通ります。
なお、無職や専業主婦の方は消費者金融系キャッシングを利用するのは難しいかもしれません。専業主婦の方は総量規制の対象外の銀行系カードローンを利用するのが良いでしょう。
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自営業者は、収入が安定しないと判断されるため年収が高くても評価が低くなります。事業開始から1年未満の場合はかなり不利になります。
勤続年数は、長いほど有利ですが、1年以上あれば大丈夫です。半年未満だと不利になります。
年収
年収は高いほど良く、400万円以上あるとスコアが高くなりますが、200万円以下の場合は不利になります。とは言っても、年収100万円程度でも他に不利な要因がなければ普通に審査に通ります。
住居
住居は、自己所有の一戸建てやマンションが最も有利です。居住年数は長いほど良く、1年未満だと不利になります。
引越したばかりの賃貸住宅の場合、借金を踏み倒して何処かへ飛んでしまうのではと考え、金融業者も慎重になりがちです。転勤などでやむを得ない事情があるときは、その旨を申込みファームの自由記入欄や本人確認の電話の際に伝えておきましょう。
家族
家族構成は、独身で家族と同居の状態が最も有利です。また、独身で単身よりは既婚の方が有利になります。ただ、扶養者(主に子供)が多くなると、毎月の支出が多く返済が大変と判断されマイナスになります。
健康保険
公務員の場合は共済組合、サラリーマンの場合は協会けんぽ・組合健保などになりますが、自営業者やパート・アルバイトの国民健康保険は少し不利になります。
個人信用情報のチェック
- クレジット利用状況
- 他社借入状況
- 事故情報の有無
個人信用情報では主にこの3点がチェックされます。
ローンや他社の借り入れがあるとすぐに不利というわけではありませんが、複数の金融機関から借り入れがある多重債務の状態はマイナスになります。特に大手では2社以上、中小でも3社以上の借入件数があると審査に通るのは厳しくなります。
事故情報というのは、過去の借り入れで延滞、代位弁済、債務整理などがあった場合に記録されるものです。俗にブラックリストと呼ばれるものですが、延滞は1年、自己破産は最長10年間記録されます。事故情報の取り扱いは、消費者金融各社で異なります。一般的に大手は厳しく、中小はそれほど気にしません。
ただし、今現在返済遅延がある方はどこの金融会社からも新たな借り入れは厳しいと思います。まずは、返済遅延の解消のめどが立たなければ弁護士などの専門家に相談しましょう。
意外と知られていない定性分析
ここまでの審査の内容は機械的に判断できるものです。ここですんなりと審査に通ればいいのですが、キャッシング会社によってはより慎重に次のことを判断材料に加えることがあります。
- 人柄
- 人相
- 態度
- 表情
- 言葉遣い
- 服装
- 健康状態
- 申込書の文字
- 免許証や保険証の汚れ具合
- 住所と申込みをする会社との距離
上記は、電話や無人契約機のカメラ、必要書類を郵送またはFAXしたときに確認しています。
人柄・人相・態度・表情などやや主観的な項目もあります。これが各社で審査結果の異なる理由の一つでもあります。特に、比較的審査に通りやすいと言われる中小の消費者金融は独自審査の一環として上記の項目のうち幾つかを審査項目に加えています。