複数の消費者金融から借金している人は、収入が低くて生活費に困り借金する人が多いですが、ギャンブルや遊興費にお金を使う人も多いようです。
キャッシングやカードローンでお金を借りることは珍しいことではありませんし、それ自体に特に危険性はありませんが、怖いのは「多重債務」です。
多重債務でもしっかり返済できていれば良いのですが、返済に困っている人が多いようです。
貸金業法の改正により、総量規制で年収が少ない人の高額融資ができなくなりました。専業主婦の借り入れも難しくなっています。昔よりは多重債務者は減っていますが、それでも数十万人の多重債務者がいます。
消費者金融から借りてる多重債務者の借入理由
「多重債務者対策を巡る現状(平成29年)」 | |||
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年度 | 3件以上 | 5件以上 | 合計 |
H18 | 272万人 | 171万人 | 443万人 |
H19 | 260万人 | 118万人 | 378万人 |
H20 | 246万人 | 73万人 | 319万人 |
H21 | 290万人 | 84万人 | 374万人 |
H22 | 261万人 | 70万人 | 331万人 |
H23 | 213万人 | 44万人 | 257万人 |
H24 | 182万人 | 29万人 | 211万人 |
H25 | 142万人 | 17万人 | 159万人 |
H26 | 126万人 | 14万人 | 140万人 |
H27 | 118万人 | 12万人 | 130万人 |
H28 | 106万人 | 9万人 | 115万人 |
平成18年に改正貸金業法が成立し平成22年に完全施行されました。
平成23年以降は消費者金融から借りるのが難しくなったため、多重債務者の数が明らかに減少していますね。
一人あたりの借り入れ残高はここ数年50万円ほどで推移しています。高額融資が難しくなったことで必然的に残高も減りました。
50万円以内の借入なら原則として収入証明書の提出が不要なので借入額が50万円以内が多くなっています
多重債務になる理由
多重債務になる理由は「計画性のない借り入れ」、「失業、転職による収入減少」、「連帯保証人による債務の肩代わり」などが挙げられます。
今は、インターネットや自動契約機で手軽に銀行や消費者金融から借入することができます。
はじめは数万円程度の借入でも借金している状態が当たり前になってくると感覚が麻痺してしまうようです。
リボ払いは毎月の返済額を小さくしてくれるので家計に優しいですが返済期間が長くなりがちです。
長期間に渡る返済で病気や怪我、失職、収入減などの理由で返済が難しくなり他の消費者金融からキャッシングしてしまう人が多いようです。
多重債務を抜け出すために
複数の金融業者から借り入れがある多重債務の状態を抜け出すには、自己破産などの債務整理もありますが、債務整理すると信用情報機関に記録が残り、5年~10年ほどは新たにローンを組んだり借り入れすることができなくなります。
債務整理や自己破産のデメリットを考慮して、頑張れば返していけるという人は「おまとめローン」や「借り換えローン」を検討してみましょう。
おまとめローン ⇒ 借金を一本化して金利を下げる、借り換えローン ⇒ 低金利の金融機関に変更、どちらも借金の借り入れ先を変更して金利を下げることで、借金の総額を減らすものです。
借金が多いと金利が1%下がるだけでも毎月の返済や総返済額がかなり下がる可能性があります。